温度差の少ない家で健康に!室温基準と断熱・気密化の重要性

健康に気を遣い、快適な住環境を求める方へ。
住まいの温度差が健康に与える影響について考えてみましょう。
漠然と「温度差の少ない家が健康に良い」と感じている方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では温度差の少ない家について解説します。

温度差の少ない家で健康に過ごしましょう!

欧米では、温度差が健康に与える影響が認識され、健康的な室温基準が推奨されています。
特に冬場は、室温が低いと体の免疫力が低下し、風邪やインフルエンザにかかりやすくなるだけでなく、血圧の上昇や心臓病のリスクも高まります。

健康を維持するためには、家全体を21℃に保つことが重要です。
イギリスでは最低気温を義務化したり、ドイツでは室温19℃以下を「基本的人権を損なう」と考えるなど、温度管理に対する意識は高く、健康的な室温基準が確立されています。
日本の住宅は、断熱性能が低いものが多く、室温が外気温の影響を受けやすい傾向にあります。

そのため、冬場は暖房器具をフル稼働しても、部屋全体が暖まらず、温度差が生じやすい状況です。

温度差縮小のカギは断熱と気密です!

温度差のない家を実現するためには、建物の断熱化と気密化が欠かせません。
断熱化とは、建物の外からの熱の出入りを抑えることです。
外断熱、基礎断熱、屋根断熱などの断熱工法によって、室内の温度を安定させることができます。
気密化とは、建物の隙間をなくすことです。

窓やドアなどの開口部の隙間を充填材で埋めることで、外気の影響を受けにくくなります。
断熱と気密を強化することで、室内の温度差を効果的に縮小できます。

「温度差のない家」といっても、完全に家中の温度を1℃の違いもなく統一することは事実上不可能です。
太陽光の影響や空気の対流など、温度差が生じる要因は様々です。
ただし、断熱・気密化によって室内の温度差を一定以内に抑えることは可能です。
部屋ごとの温度差は5℃以内が目安です。
これにより、温度差が原因で生じる病気を予防し、温度差による疲労を軽減できます。

健康的な住環境を実現するためには、温度差の少ない家づくりが重要です。
欧米では、健康的な室温基準が推奨されているように、温度差は健康に大きな影響を与えます。

まとめ

断熱・気密化によって温度差を縮小することで、快適で健康的な住空間を実現できます。
健康を意識した住環境づくりを考えている方は、断熱・気密化の重要性を理解し、適切な対策を検討しましょう。